障害者就労事業所の利用手続き(A・B作業所、就労移行)
就労サービスの事業所の利用手続きはどこも同じ
A型作業所、B型作業所、就労移行支援事業所は、同類の施設なので、どれも次のような流れで利用手続きをします。
- 行きたい事業所を決める
- 事業所に問い合わせ・見学の申し込み
- 事業所見学
- 体験利用
- 最寄りの役所でサービス受給者証の申請手続き
- 役所からの利用決定が下りると、事業所と利用契約
- 利用開始
結構ややこしく見えますが、事業所が手伝ってくれたりしますので、構えなくて大丈夫です。
1~4は複数の事業所を同時進行させることが可能です。
それでは、一つ一つ説明していきます。
1行きたい事業所を決める
まずは、見学に行きたい事業所を決めましょう。
事業所の探し方はいろいろありますが、主な方法は次の3つでしょう。
ネット検索
全国展開しているようなところや、ホームページを充実させている事業所は、ネット検索で出てきます。
「A型事業所 (地域名)」などで検索をかけてみると、事業所のホームページやまとめサイトがでてきます。
ちなみに、私が行ったことがあるのはこちらです☟
こんな形で広告を作ってホームページに誘導しているところもあります。
他に、こちらの広告もありました☟
いろいろと書いてあるので、じっくり読んでみましょう。
役所で事業所一覧などをもらう
役所の障害福祉課などに行けば、事業所の一覧がもらえることもあります。
小さい事業所や新しいところも載っているので、とことん探したい人はこの方法がおススメです。
知り合いなどの口コミで決める
事業所の探し方は自由なので、もちろん知り合いの紹介などで決めてもいいです。
ただ、あくまで仕事目的で利用する施設です。人間関係が原因で利用しにくくならないように気を付けましょう。
2事業所に問い合わせ・見学の申し込み
利用したい事業所が決まれば、そこに電話をして見学の申し込みをします。
もちろん、これはあくまで見学の申し込みなので、この時点で事業所を決める必要はありません。
また、見学申し込みの前に気になることを聞くこともできます。
問い合わせ・見学申し込み方法は、電話が手っ取り早いですが、ホームページなどから、メールなどですることもできます。
同じところでで複数の場所に事業所があるようなところは、自分が実際に通所したい事業所に直接問い合わせると、スムーズに進みます。
3事業所見学
2で見学の日時を調整し、見学に行きます。
たいていの事業所は9~10時から15~16時までが利用時間で、17~18時までも事業所は開いています。
利用時間に行けば、実際に訓練・仕事をしている様子を見学できますが、利用時間後の開所時間に見学として行くこともできます。
もちろん、おススメは利用時間に行くことです。
見学では、事業所の担当者との面談と事業所がどんなところか見て回ります。
この時に、どんなスタッフさんが支援してくれるのか、事業所内の雰囲気は過ごしやすいか見てみるといいですね。
また、疑問に思うことや不安に感じていることは、この時に可能な限り聞いてしまいましょう。
見学の結果、体験してみたいということになれば、4の体験になります。
4体験利用
見学とは別日で体験をします。
体力があれば、フルで体験をさせてもらうこともありますが、だいたいは短時間です。
A型B型の場合、利用者それぞれが違った仕事をしている事業所が多いので、興味のある仕事を体験することになるでしょう。
ここまで行って、利用する事業所を決めれば、5の手続きに進みます。
5最寄りの役所でサービス受給者証の申請手続き
役所での手続きに必要な書類は、市町村でそれぞれ違います。
だいたいの事業所はこの手続きを手伝ってくれます。
利用の意思が固まったら事業所に伝えて、その時にどうしたらいいか聞くといいでしょう。
相談支援というサービスを使うように言われるところもあれば、主治医の意見書が必要なところもあります。
事業所が手伝ってくれなくても、最寄りの役所・利用中の福祉サービスの担当者のいずれかに聞いてみればなんとかなります。
一人で調べるより、周りに頼りましょう。
6役所からの利用決定が下りると、事業所と利用契約
申請が終わったら、審査の後、「サービス受給者証」が家に届いて利用決定が通知されます。
サービス受給者証を事業所に持っていき、利用契約を結びます。
このサービス受給者証は、時々提出を求められることがあるので、すぐに取り出せるところに保管しておきましょう。
7利用開始
以上のフローをふんで、利用が開始となります。
手続きは複雑だけど、不安にならないで
以上のように、利用までステップがありますが、1~4で利用する事業所を決めてしまえば、あとは周りがなんとかしてくれちゃうケースがほとんどです。
手続きが複雑そうだからと二の足を踏む必要はありません。
3種類の事業所を体験して比べることもできる
A型作業所、B型作業所、就労移行、どれをすればいいか迷う方も多いでしょう。
どれがいいか違いは別記事で紹介していますが、実際に事業所の種類を超えて見学・体験をしてみて決めることもできます。
まずは、通えそうな距離にある事業所をいろいろと調べてみて、興味を持ったら電話・メールしてみましょう。