メンヘラ女子の珍道中

統合失調症、躁うつ病のアラフォー女子が、闘病生活を振り返って色々書きます。

【体験談】精神病で仕事してなかったら障害年金を検討するべき理由

精神病は治るのに時間がかかりがちです。

そんな中で退職せざるを得ない人も多いのでは?

 

そうなると生活していくために、何かしら支援が必要になりますよね。

有名なところでは生活保護もありますが、少しハードルが高かったり、事実抜け出すのが難しかったりします。

 

そういった少しまだ経済的に余裕はあるものの、完璧には生活していけない人のために、障害年金の受給を考えましょう。

 

 

障害年金は受給できるならした方がいい

障害年金は受給して当然

まず第一にお伝えしたいのは、障害年金は受給審査に通るのであれば受け取って当然のお金と思ってほしいということです。

なんてったって年金なわけですから、それまでに税金をちゃんと払っているからもらえるものだからです。

逆に言えば年金を受給するための税金を払ってなかったら、審査に通らずに障害年金は受給できません。

 

生活保護の前に障害年金を考えよう

生活保護と違って障害年金は社会復帰できやすい

障害年金生活保護とは違い、所得によって引かれることがありません。

 

つまり頑張って社会復帰を目指して働けば働くほど、収入が増えていきます。

なので、病気と付き合いながら仕事を頑張ろうというモチベーションが働きやすいです。

 

作業所などの低賃金のところからでも、常にプラス収入があるわけですから、最初から一般就労じゃないとと思う必要もなくなります。

生活保護は抜け出しにくい

生活保護は必要最低限の生活費を保証してくれます。生活保護を受給すれば仕事ができなくても貯金がなくても生活できます。

その反面、いろいろと楽ができてしまうという現実があります。

もちろん、貯金もそこをつき収入も得られないほど体調が悪ければ生活保護を受けざるを得ません。

しかし、生活保護は一度入ってしまうとなかなか抜け出せないケースが多いです。

大きな理由の一つに、生活保護に入っているとたとえ仕事で収入があっても、その分生活保護費が引かれてしまい、月の収入額は増えないということがあります。

単身の生活保護費がだいたい月10数万なので、月に15万円以上働けない限り生活保護を抜け出すメリットが生まれません。

これは健常者が最低賃金でフルで働くのと、そう変わりませんね。

そのくらい働けるようになってやっと生活保護を抜け出すことができます。

でも、そこまで働けるようになるまでが本当は大変ですよね。

病気と向き合いながら頑張って仕事しているのに、結局生活レベルは上がらなかったらやる気も出ないのが普通でしょう。

それに比べて障害年金はその時働いて得た収入にプラスしてもらえます。

障害年金の額は払った税金などによって変わりますが、単身なら月5万ほど安定して稼ぐことができれば、なんとか生活していけます。

 

最初からそこまでの収入も難しいケースも多いですが、体調が回復するまで貯金で補うのも方法です。さらに言えば生活保護は貯金があったら受けることができません。

 

申請は大変だけど焦らず丁寧に書類を用意しよう

障害年金を受けるための手続きは大変です。

必要な書類も多いし、書かなければならないこともたくさんあります。

何もしないのに年間かなりの額をもらえるのですから、それなりの審査が必要ということです。

でも、申請が遅くなるからといってもらえる額が減るわけではないので、焦らず丁寧に申請しましょう。

申請は家族や支援者に手伝ってもらおう

障害年金を受ける時というのは治療し始めの場合が多く、体調が良くない時です。

家族やケースワーカー・ヘルパーなど身近に助けてくれる人がいれば申請を手伝ってもらいましょう。

 

障害年金があることを忘れないで

私の場合、躁うつ病なので月々の収入が安定しません。

でも障害年金はどんな体調の時でももらえます。

転職などもせざるを得ないので、こういった安定した収入は少ないけれども助かります。

さらに、働いたらちゃんとその分生活レベルを上げることができる。

同時に、無理をせずに自分の体調を見て仕事をすることができます。

 

精神病になって仕事も失ったら、貯金が尽きる前にぜひとも障害年金を検討してみてください。

【体験談】精神科の病名はひとくくりに精神病と受けとめる方がいい理由

精神科、心療内科にかかっている人の中には、複数の病名を告知されている人もいます。

私も、その中の一人。統合失調症躁うつ病です。病名が多ければ多いほど深刻な病状と思われがちですが、実際のところはそうとも限りません。なぜならこれらの病気はそれぞれが関連づいていることがほとんどだからです。もちろん、細かい病名を間違えて、違う病気の治療をしてしまっては、誤診になりますが、患者の立場では、便宜上、複数の病名はつくけれども、「精神病」とひとくくりで考えていいのです。

 

 

病名を知った経緯

 私は最初の受診がごちゃごちゃしていたので、これといった病名を告げられたことがありません。医師からなかなか病名を告げられなかったので、病院の待合室にある冊子を手あたり次第読み、自分の症状と似ているものを探したものです。

 

その中で、これっぽいと思ったのが「統合失調症」でした。ほどなくして、自立支援の受給者証と障害者手帳を申請するのに、診断書を書いてもらった時に、そこに「統合失調症」と書いてあったので、やっぱりそうかと認識しました。

 

しかし、発病してから10年ほど経った時、手帳の更新申請の際の書類に病名が「躁うつ病」と変わって書いてありました。

 

主治医に理由を聞いてみると、私の病気には統合失調症躁うつ病の両方の特性があり、それまでは統合失調症の方が症状として大きかったけれども、今は躁うつ病の特性が強いと説明されました。確かに、発病当初によく出ていた妄想の症状が、もう何年も出ていない一方で、気分の波はしっかりと残っていました。自覚としては、今は統合失調症寛解していると感じています。

 

病名を知った時の心境と病名を知ることの重要性

 自分の病名が分かった時は、なんだかほっとしたのを覚えています。自分の病気は何やら訳の分からないものではなく、ちゃんと治療を施せるもので、自分だけがこんななのではないと思ったのと、病気の特性を知ることで、これからどのようにしようか方向性が見えた安心感だったと思います。

 

また、周囲に自分を理解してもらうためにも、このような病名を提示することは有用です。特に就職の時は必要と言っても過言ではありません。人間関係を形成する時にも、明確な病名を提示できるのとできないのとでは、違いが出てきます。

 

結局は精神病とひとくくりにして受けとめた方がいい

その一方で私がこれまで会ってきた精神病患者さんの中には、45つの病名を持っていて、かなりの重症患者であるという印象を受ける人もいました。しかし、だからといって本当に重症かと聞かれればそうでもないと感じ取れました。私は2つ病名を告げられてきましたが、病名が私よりも多くても一度も入院していなかったり、誰の助けも必要としなくとも一人暮らしで生活できていたりする人も何人かいました。

 

そういったことを踏まえて考えてみると、精神の病気は様々あるけれども、それぞれが密接に関係を持っていて、結局のところ「精神病」とひとくくりで考えてしまった方が筋道が通ると気づきました。

 

もちろん、これは患者側のとらえ方として、病名がたくさんあるからと落胆してほしくないから言える話です。治療する側からすれば、それぞれの病名は違った意味で重要です。最近よくうつ病の治療をしていた人が双極性障害Ⅱ型と分かり、薬を変えたとたん回復に転じたという話もよく聞きます。

 

細かい病状の区別はするべきです。しかし、精神病の場合その区分けを始めたら底なし沼にハマるようになってしまうことが多いので、せめて患者側だけでもシンプルに受け止めることをおススメします。

 

病名は、自分の気持ちをすっきりさせるものであってほしい。多すぎる病名があなたに負担を与えているのであれば、それは必要のないストレスです。

経験者が勧めるメンタルクリニックを選ぶ方法

精神病の病院選びは、他の病気以上に慎重になりがちです。目に見えない病を扱うので、名医に診てもらいたいと思うのは当然のことです。しかし、精神病と20年近く付き合っている私からすれば、そういったことは実は二の次になります。

 

いろんな意味で通院しやすい病院を選ぼう

どんな病院であれ、まずは通院できるところでなければなりません。しかも精神病は数回病院に行って治るようなものではないので、いろんな意味で通院しやすいところを選ぶべきです。また、体調が悪い時こそ行ける病院でないと意味がありません。そういった意味で通院のハードルが低いところを選ぶのです。

 

距離的に近く、交通の便がいいところ

まずは、何よりも物理的に通院しやすいところです。自宅からなるべく時間がかからず、簡単に通院できるところを選びましょう。よく、評判のいい医師がいる病院まで何時間もかけて通院している人もいますが、そういったところにかかっていても、いざ体調を崩してしまった時に診てもらえなかったり、家族に連れて行ってもらいながら通院しても、後々の自立に繋がらなかったりします。

 

私の場合、家からバスで15分程度の個人クリニックにお世話になっていますが、過去に「日本一の名医」と評判になっていた医師に診てもらうために、県外まで行きました。その時には、近所の医師の診断書を持ってセカンドオピニオンとして行ったのですが、そうしたのが正解であったと感じています。今まで全く調べられてこなかった検査をしてもらい、診断名も聞いたこともないような名前で告げられたのですが、とにかく今の主治医を信じて治療を続けていいとお墨付きをもらえたからです。

 

名医に診てもらうために、引っ越しまでしたという話も聞きますが、それぞれの事情でそうすることが得策とはならないケースがほとんどです。なので、まずは近所の病院を選ぶことをおススメします。

 

通院後に気持ちがすっきりできるような病院

次に重要視したいのが、通院後に気持ちがすっきりできている病院を選ぶことです。これは通院への気持ちのハードルを下げる意味で大切です。

医師との相性

ヤブ医者でないことが前提ですが、医師との相性は多少見る必要があるでしょう。なぜなら、自分の症状を告げてそれに対応した診療ができないと意味がないからです。

 

歯車のあった診療ができているかは、薬を飲み続けて初めて分かるものです。精神科の診察は一定の期間をあけて変化を見ながらするものなので、受診の度に医師と現状を共有していく中で症状が改善していきます。なので、診察の時にちゃんと医師とコミュニケーションが取れて、継続的に通院できなければなりません。そういった理由で、ざっくりと「診察後にすっきりできる主治医」がいいのです。

 

ただ、医師との相性はすぐには決めない方がいいです。医師と患者であれど人間と人間。人間関係の形成は一朝一夕ではできません。しばらくは様子を見て関係を築ける相手かどうかも見ていってから判断するといいでしょう。

 

私の場合は、最初は同行した母が主に症状を話していたので主治医とは個人的に打ち解けられるように思えませんでした。今でも病状や薬に関すること以外はほとんど話しませんが、その姿勢が逆に功を奏しながら診察が続いています。そして、何よりどんな時でも不思議と病院から帰った時は気持ちが少し楽になっています。その感覚が今の主治医でいいんだと、私にお墨付きをつけています。

 

また、少し余談でヤブ医者かそうでないかの見方ですが、必要以上の処方を出す医者でなければ、大丈夫でしょう。現行法で同じ系統の薬を多種類出すことが禁じられていたりもしますので、あまりにも大量の薬が処方されているなど心配になれば、薬のことを調べたりして違法な処方をしていないか確認してもいいですし、思い切って他の病院に変えてみてもいいかもしれません。

待合室の雰囲気

受診前の待ち時間は、体調が悪い時は特に鬼門になります。できることであれば、待合室では安定した精神状態でいたいものです。そういった意味で待合室である程度気持ちよく過ごせるかも考えるといいでしょう。

 

私も、まだ主治医と上手くコミュニケーションがとれているのかはっきりしない時に、気持ちの落ち着く待合室だったので、冷静に何を話そうか整理して待つことができたのを覚えています。待合室の雰囲気は盲点になりやすいですが、医師との関係性が上手く築けてない時はまずは待合室の雰囲気で通院し続けるかどうかを決めてもいいかもしれません。

待ち時間長さ

病院での待ち時間はある程度は妥協しなければなりません。しかし、病院によっては患者が同じ時間に集中しないよう予約制にするなど工夫しています。そういった待ち時間がなるべく短くなるような病院を選ぶことも、病院選びの一つの目安です。

 

私の場合、入院していた大きな病院に退院後通院していましたが、外来診察が午前中に限られる上に、予約制でもなかったので2時間以上待ちが当たり前で耐え切れずすぐに小さい病院に変えました。性格にもよりますが、最終的に自立して働きながら通院することを考えても、極端に待ち時間が長い病院は考え直した方がいいでしょう。

 

調子が悪くなったら臨機応変に対応できる病院がおススメ

前章で挙げた待ち時間の長さに関連しますが、予約制の病院はその性質上、急に体調が悪くなった時に診察に行きにくいというデメリットもあります。逆に言えば、予約制にしていない病院はそういった対応を念頭にしているのかもしれません。

                 

調子が悪い時に診てもらえなければ、病院の価値は半減してしまいます。私の通院している病院は、原則予約制ですが体調が悪いことを伝えれば、電話してその日の比較的予約が空いている時間帯に診てもらえます。そういった臨機応変に対応してもらえるような病院であればなお良いでしょう。

 

入院施設のある病院がいいとは限らない

精神病の治療をしている人の中には、入院がきっかけで通院し始めた人もいます。私もその中の一人ですが、入院をすると退院と同時に自動的にその病院を通院するようになります。入院していた時と同じ主治医の方がいいに越したことはありませんが、入院設備のある病院は数少なく、最初に挙げた条件の通院しやすい病院とはかけはなれてしまう病院であることもあります。退院後、しばらくはそれでもその病院に通院した方がいいでしょうが、通院に距離的な難しさを感じたら早い段階で近場のクリニックに転院することをおススメします。

 

理由は最初に述べたとおりです。通院しやすい場所に病院がないと、最悪体調が悪くなった場合、また救急車で運ばれるなどして入院という形でお世話になってしまうからです。もちろん、入院していた病院が近場であればその病院に通院し続けるに越したことはありません。しかし、入院設備のある病院が一番いいとは限りません。

 

調子が悪い時に通院できる病院を選ぼう

ここまで、病院を選ぶ条件をいくつか挙げましたが、そのすべての理由は調子が悪い時に通院できる病院でなければ、通院していても意味が半減してしまうということです。精神病の種類にもよりますが、体調が悪くなると数日で入院レベルまで悪化してしまいがちなのが精神病です。病院に行きにくいという理由で通院を一度抜かしてしまうと、次には入院対応しかなくなってしまう心配は十分にあります。一度入院してしまうと、体力も格段に落ちてしまい、退院しても社会生活に復帰するのにかなり時間がかかってしまうのが常です。入院はどうしても避けたい。そういった理由でも、いろんな意味で通院しやすい病院を選ぶことが大切なのです。

精神病患者が経験した3つの障害者就労サービスの違い

障害者の就労については、長年「障害者の自立」を目指した政策が進んでおり、障害者は自分の障害に合わせて様々な形の働き方を選べます。私は精神病になってから、一般の正社員からアルバイトを含めあらゆる形態で働いてきました。

 

そこで今回は、私が利用してきた行政が提供する就労サービス3つについて、その特徴と違いを説明していきます。

 


私が利用してきた障害者サービス

私は今まで「就労移行支援」「就労継続A型」「就労継続B型」の事業所を利用してきました。

これらの事業所は公的サービスで、役所に申請して初めて利用が可能になるものです。しかし、事業所そのものは一般企業などが運営しており、事業所によって雰囲気など様々です。

 

就労移行

就労移行の利用期間は2年まで

まず、就労移行の特徴ですが、就労移行はその名前の通り就労に移行するための事業所なので、利用期間2年までという制限があります。2年間の間にどこかに就労を果たします。また、就労移行ではあくまで訓練をするので、工賃といったものは発生しないのが一般です。

 

就労移行の利用者はこんな人

就労移行では、働いたことのない障害者が社会活動に参画したり、長期的に休んでいた障害者が再就職するために体調などを整えたりします。

 

主な訓練内容

訓練は大きく、生活リズムなどを整えて安定した通所を実現することと、社会人として身に着けておくべきマナーなどを習得すること、実際に就職活動をする中で履歴書の書き方や面接対応を学び実践することに分かれます。

 

事業所によって、どれに重きをおいているかや細かい訓練内容は様々です。

 

就職後のサポートもある

私が利用していた時はまだなかったのですが、就労移行にも就職を果たすだけでなく、その後のケアも続けるプログラムが盛り込まれています。もし、もう少し後に私も利用していれば離職することもなかったかもしれません。

 

就労継続A型・B型

就労移行との違い

就労継続A型・B型は就労移行と違って、利用期間に制限がありません。つまり永続的にりようすることも可能ということです。また、作業内容も就労移行は学ぶことがほどんどなのに対し、就労継続A型・B型は実際に仕事をするという面を持ちます。したがって、就労移行と違い、工賃というものが発生します。

 

A型、B型の違い

A型とB型の大きな違いは、事業所と利用者が雇用関係で結ばれているかどうかです。この違いだけで、特性や工賃なども違ってきます。

 

就労継続A型事業所

A型は雇用関係を結ぶので、最低賃金が保証されます。したがって、みっちり働くと月々10万近い工賃を得ることも可能です。

 

A型もB型も利用するだけで事業所にお金が入りますが、それは工賃にあててはならないという決まりがあり、工賃はあくまで仕事の報酬のみで支払われます。つまり、A型の場合、最低賃金にみあった仕事をしないといけないので、その分休みが許されなかったり高度な仕事内容を要求されたりします。

 

さらに、毎月8日は休日が保証されますが、工賃を安定させるために、何月でも8日だけの休日を目標とさせる事業所が普通で、祝日がなかったり、祝日を休みにする代わりに土曜出勤があったりします。

 

出勤時間は、事業所によって細かくは違いますが朝9時~昼3時まで、昼休憩1時間の5時間勤務が一般的です。

 

就労継続B型事業所

B型事業所は、雇用関係を結ばずに働くので最低賃金の補償がなく、時給が限りなく低くされがちです。その代わり仕事内容が体調に合わせて調整しやすかったり、ストレスがかかりにくい楽なものであったりします。また出勤にも縛りがなく、週1からの出勤も可能で、同時に休みも取りやすいです。

 

昔から想像されやすい「作業所」というものは、このB型事業所のことで、とにかく工賃の低さが問題視され続けており、事業所の中にはそういった問題解決に力を入れるところも近年ちらほら見ます。一般的には時給100円台ですが、中には日給1000円のところやそれ以上のところもあります。

 

自分にあった働き方をしよう

就労移行も就労継続も一般企業等への就職のための訓練機関です。就労移行が一番早道ではありますが、期間に縛りがあるので、ゆっくり就職を目指したければ就労継続B型にまず通所することもいいでしょう。

 

また、就労移行から就労継続A型・B型にステップアップという意味で移動するという選択肢もあります。特にA型はハローワークの求人票にも載るので、就職するという感覚で利用してもいいのです。

 

さらに、就労移行は2年間の縛りがあると伝えましたが、一定の期間が過ぎて役所の審査を通過すれば、2年使い切っていたとしても、再度2年間まで就労移行を利用することもできます。つまり、就労移行を使い切り就職が果たせず、就労継続などに移ってしまったとしても、また就労移行で就職に向けてチャレンジすることもできます。

 

このように、就職・就労のための様々な特徴のサービスがあります。ぜひ、自分の体調にあった働き方で選択していっていただきたいです。

【体験談】精神科を気軽に受診することを勧める理由

私が精神病になるなんて

私は精神病と20年ほど付き合っています。

精神病といっても、数か月休めば治るようなものから、完治はないと言われるものまで幅があります。私が何より後悔しているのは、なぜもっと早い段階で、治療を始めなかったのか?ということ。

 

私が診断されている統合失調症躁うつ病はある日突然なる、とかじゃなく、軽いメンタルの異常がだんだんと大きくなってなるようなものです。症状が軽いうちに、病院に行く。とっても大事なことです。

 

なんだかおかしい・・・・

それを、自分でなかなか認められなかった。精神病は薬で治せることを知らなかったから、最終的に救急搬送されて入院するほど悪くなるまで放置してしまったんだと、今考えます。

発病ストーリー

最初の変化は「燃え尽き症候群

私が精神病を患ったのは大学時代です。(当時はまだ病名を知らなかったので”精神病”と表現します。私の病名についてはまた別の記事で。)大学受験に失敗した私は、就職活動の時に少しでも輝かしい経歴を載せたいと思い、留学を目指していました。

 

大学生と言えば、バイト・遊びのイメージでしょうが、私はとにかく勉強していました。そして、2年生の秋に交換留学のキップを手にすることができたのです。

 

だけど、その頃でした。なんだか、ずっと目標にしていたものを手に入れたからか、心にぽっかりと穴が空いた感じで、何をするにしても無感情。表現するならまさに「燃え尽き症候群」でした。

 

うつ症状から最初の躁転

そして、次第に大学を休みがちになり、2年後期の期末試験もほとんど受けずに単位も取れませんでした。

 

その後の春休みには、部活の海外研修が待っていました。大学に通えなくなった私を心配した友人が、精神科の受診を勧めてくれたので、行って薬をもらいました。しかし、薬で心が治せるものか!っと思ってしまった私は、せっかく処方されていた薬を飲まずにすごしてしまいました。海外研修はなんとか行けたのですが、その時の私の言動はかなりやばかったです。これがあったからか、今その部活動の仲間とは、誰一人交流がありません。

 

春休みが終わろうとしていた頃、その事件は起こりました。

もう家の中はぐちゃぐちゃで、何日間も睡眠がとれてなかった私は、日ごろ良くしてくれていた近所のおばさんの家に、夜中に押しかけ、車に乗せてもらってあちらこちら連れまわしました。その流れで、彼女の家で睡眠をとりました。起きたら地元から両親が来ていました。様子のおかしい私を見ておばさんが両親に連絡をとったようでした。

 

おばさんとその家族からは、入院を勧められましたが、睡眠をとって精神状態が元に戻っていたからか、両親は安心した様子で、その日のうちに帰りました。

 

留学先で入院

交換留学は3年の後期からでした。春休みにあんなことがあったので、留学に行ってもいいものか心配になり、改めて精神科にかかったのですが、「留学先で楽しんできなさい」と、ドクターストップはかかりませんでした。

 

留学は予定通り行き、学校生活、観光、遊びと楽しみました。しかし、順調なのもつかの間、3か月ほどした時から、また学校を休み引きこもりがちになってしまったのです。そんな生活を続け、留学開始から10か月ほどした時、とうとうまたあの春休みの時の様に発狂してしまい、救急搬送され入院しました。(入院生活については、また別のページで)

 

結局、母がまた日本から来て一緒に帰国。そのまま地元に帰り、やっと治療がスタートしました。

 

あの時、治療を始めていれば

こうして、最初の異常から2年経ってようやく自分は精神病にかかっていると認めて、病院に通院することになったのですが。この時から約20年たった今も、病院に定期的に通い続け、薬も常用しています。しかも、統合失調症躁うつ病寛解はあっても完治はしないと言わています。

 

発病した経緯を振り返ると、もっと早い段階で治療を始めていたら、今頃治っていたかもしれないと感じます。燃え尽き症候群」の時に、学校休みだした頃に、あの春休みに・・・・

 

もちろん、そんなこと考えても何が変わるわけでもありません。

 

ただ、私みたいな失敗をしないように、ぜひともこの記事を読んだ方には、少しでもメンタルに異常を感じたら、迷うことなく受診してほしい。そんな思いでこの記事を書きました。