【経験談】イメージとは違った最新のB型事業所の作業内容
私は今年2月からB型事業所を利用しています。
行ってみて、何より感じているのは、「B型事業所って意外といい!」ということ。
一昔前のイメージだったら、内職に工芸に・・・
仕事してるの?お金になるの?つまらなそう。って個人的には魅力なかったのですが、
B型事業所、進化しているみたいです!
作業所の仕事内容はこんな風に進化している
内職や農作業のイメージからパソコンを使ったハイスキルの仕事に
まず、私の行っている事業所は必ず1人1台パソコンを使える環境にあります。
その日の感想とかをエクセルに入力するんですね。
それができるようになるためにも、タイピングソフトで練習させてくれます。
私の行っているところに限らず、他にも音声を文字化する作業や、Macを使ってのイラスト・デザインの仕事を扱っているところがあります。
パソコンを使った作業を得意とする利用者も珍しくないのでね。
私も、タイピングとか好きなので、こいういった作業を主軸にしている事業所は行きたくなりました。
工賃アップのために事業所も頑張っている
昔からB型事業所の工賃が安すぎるというのは問題になってます。
それは私が通っているような事業所でも同じで、聞く限りでは他の事業所の話を挙げても日給500~1000円がやっとです。
安定した利用者の通所が確保できない分、仕事の受注がしにくいという現実があるみたいです。
それでも、要領よく工賃を上げる方法がないか、事業所としては探し続けているみたいです。
今まで見てきた仕事内容
これまで、私が見学や通所で見てきた仕事内容は思い出せる限りで次の6つです。
文字起こし
音声をパソコンで文字に起こす作業です。
この作業を扱っている事業所は、結構見受けられました。
タイピングさえできるようになればできるので、現代ならではの単純作業といえます。
集中力が必要だったり、音声内容によっては精神的によくないものもあったりで、なかなか毎日行うのはしんどそうな作業ですが、人によってはもってこいの仕事です。
さらに、案件を集めやすいので、事業所としても扱いやすいみたいです。
イラストレーター等を使ったデザイン案件
絵を描くことが得意な利用者さんは、イラストやデザインを描く仕事を身に着けることもあります。
ただ絵を描くのではなく、データとして扱えるようにイラストレーターなどの専用ソフトの技術を身に着けます。
私は絵心ないので、この類は経験したことありませんが、今までチラシやポスターのデザインを作っていたのを見ました。
動画編集
動画も最近では、若者を中心に当たり前のように作っていますよね。
私はこの作業に携わったことがないので、具体的に何をやっているかはわかりませんが、おそらくAdobeのソフトなどを使っていろいろしているように見受けられます。
個人的にハイレベルなことしてるなーって感じます。
内職・軽作業
昔ながらの内職作業も残っています。
中にはパソコン作業に慣れていない人もいるので、そういった人でもちゃんと働けるようにしているみたいですね。
一日中パソコンに向き合うのもしんどいこともあるので、気晴らし感覚で内職作業をすることもあります。
A型と比べると、格段にこの作業はのんびりゆっくりストレスなくできます。
WEBライティング
ネット上の記事を、企業からお題を設定して頼まれることがあります。
SEO対策の基本を守りながら3000字ほどの記事を書きます。
私が主にしているのがこの作業で、このページもこれがきっかけて作りました。
文章を書くことが苦じゃない人は、挑戦してみてもいいかもしれません。
ペットフード作り
見学に行った事業所でやっていました。
細かく切った野菜を、専用の乾燥機に入れてドライフード化して、袋詰めします。
B型事業所を利用しているのはこんな人
B型事業所には、何らかの理由で仕事をしたいのに、A型や会社などでは働くのが困難な人が通います。
簡単な仕事内容である代わりに最低賃金は補償されません。
B型事業所には大きく分けて次の2種類の目的で通所している人がいます。
体調を整えて後々会社などで働きたい人
B型事業所には、毎日通所する必要はなく、週1日からと体調に合わせて働き方を調整できます。
したがって、一般就労でしっかりと稼げるようになるために、体調を整えていきたい人が通所します。
就労移行支援事業所も同じ目的の事業所ですが、B型事業所は期限がないのと少額ですが収入があることなどが違います。
詳しくは別記事で説明していますので参考にしてください。
精神病患者が経験した3つの障害者就労サービスの違い - メンヘラ女子の珍道中
継続して通所できるところがほしい人
B型事業所の正式名称は「就労継続支援B型」です。
この名称からも分かるように、就労を継続することを目的とした事業所です。
就労移行支援に移行とあるのと比較できるとおり、B型事業所には通所の期限などはなく、ずっと事業所で働くことができます。
もちろん、しっかりと給料がもらえるくらいの体調になったら、一般就労などに挑戦していった方がいいです。
しかし、年齢的な問題などでそういった目的を持たずに通所することもできます。
B型事業所の幅は広がっている
B型事業所の役割は、ただ仕事をして工賃をもらうだけではありません。
仕事の技術を身に着けて一般就労できるように訓練する色合いも出てきました。
昔からある役割を残しながら、障害者の自立を支援する新しいアプローチをしている事業所が見受けられます。
B型は簡単すぎると決めつけて、A型や一般就労で挫折を繰り返しているのなら、まずはB型をのぞいてみることをおススメします。